アルミニウム合金の紹介

アルミニウム合金の紹介

アルミニウム合金とは、アルミニウム(Al)を主成分とする合金です。代表的な合金元素には、銅、マグネシウム、マンガン、ケイ素、スズ、ニッケル、亜鉛などが含まれます。アルミニウム合金は大きく「鋳造用合金」と「鍛造用合金」の2種類に分類され、さらにそれぞれは熱処理可能合金と非熱処理合金に細分されます。アルミニウムの約85%は、圧延板材、箔、押出材などの鍛造製品として使用されています。鋳造用アルミニウム合金は融点が低いため、コスト効率の高い製品製造が可能ですが、一般的に引張強度は比較的低くなります。一方、鍛造用合金はより高い強度を有します。最も重要な鋳造用アルミニウム合金系はAl-Si系であり、ケイ素含有量が高い(4~13%)ことにより、優れた鋳造性を実現しています。アルミニウム合金は、軽量性や耐食性が求められる構造部材や機械部品に幅広く使用されています。

陽極酸化処理や適切な塗装処理が施されていない場合、アルミニウム合金の表面には白色の酸化アルミニウム皮膜が形成されます。湿潤環境下において、アルミニウム合金がより貴な電位を持つ金属と電気的に接触し、かつイオン交換を可能とする電解質が存在する場合、電偶腐食(ガルバニック腐食)が発生する可能性があります。この現象は異種金属腐食とも呼ばれ、剥離腐食や粒界腐食の形で現れることがあります。また、不適切な熱処理により合金内部で元素の偏析が生じ、内部から腐食が進行する場合もあります。

アルミニウム合金の化学成分は、アルミニウム協会(The Aluminum Association)に登録されています。さらに、多くの団体がアルミニウム合金の製造に関する詳細な規格を制定しており、代表的なものとして自動車技術者協会(SAE)、特に航空宇宙規格委員会、ならびにASTM Internationalなどが挙げられます。

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